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クロニクル 05

小説
たくみ
たくみ

不定期連載小説クロニクル
専業時代のお話です

会社がつぶれ職を失った
たくみはパチンコで勝つことを知ります。
誰でも簡単に勝てた時代があったのです。
パチンコ生活にハマってゆく
たくみを待ち受けるのは・・・

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晴天の霹靂

臨時のパチプロ生活はすこぶる順調と言えた。
仕事を失ってから3か月、
思いつきから始まったこの生活で
自分は充分すぎる成果を上げていた。
店のパターンも大体わかってきた。
「なんでこんなに開けるんだろう?」と
疑問に感じていたが、何回か週末の釘を見て
合点がいった。基本土日や祭日などは
ガバ開き釘は置いていない。
朝からサラリーマンが押し寄せるからだ。
休日の客付きは朝一から8割を超える。
平日は5時以降でないと客付きは良くならない。
つまりガバ開き釘を打って
10箱、20箱積んでる自分達は、
夕方以降に訪れるサラリーマン達への
アピールをしているのであり、
いわば「客寄せパンダ」のようなものなのだ。
それを知った時は少し嫌な気持ちになったが、
その理由には納得がいった。
そしてなぜかホッとした。
理由が無いままだとなんだか気持ち悪かったのだ。

そうそう、海プロとも少し話をする仲になった。
こちらから話しかけた時はびっくりした
様子だったが、嫌がるでもなく、
むしろ好意的に応えてくれているように思う。
あまり人と話すのが得意ではないのだろう、
(少し吃音の気もある)
常連たちの輪には入ろうとしないが、
私には「今日、あそこの釘が開いてる」
などと情報もくれるようになった。
海プロは私と比べてヒキが強く
展開負けすることがほとんど
なかったので羨ましかった。
それでいて止め打ちなどは甘く、
保留が満タンでも打ちっぱなしていることが多かった。
「しっかり止め打ちすればもっと儲かるのになぁ」

一度カマをかけて聞いてみたことがある。
「こんな暮らしじゃボーナスも保険もないんだから、
月に50万は勝たないとな」と。
そしたら真顔で「うん、そう本当に」と答えられた。
何年この暮らしをしてるかしらないけれど、
こりゃ相当貯めこんでるんじゃないかと軽く嫉妬もした。
「自分ももっと早く気づいていればなぁ」
とはいえ、勤めがある人間は平日の朝から
パチンコ屋には行けないだろう。

さて、この日の稼働だが、
ずいぶん珍しい機種を開けている。
チキチキマシン猛レースというタイアップものだ。

最近入れたがろくに稼働してない台だからか。
開け方が半端ない。
「よーし立派に客寄せパンダになってやろうじゃないか」
と打ち始めると、回る回るぶんぶん回りだ。
回りすぎて止め打ちが間に合わない。
千円あたり45回は軽く超えている。
ムラではなく回っている感じだ。
ボーダーの倍回るとか今では考えられない事だが、
この頃の液晶画面は小さいし、
ワープなどに依存しないので、
玉は道釘からヘソへとキレイにアプローチしてくる。
今日のこの台は打ち出した玉がすべて
ヘソに集まってくるイメージだ。
集中しているとヘソに入る前に
「この玉はヘソに入る」というのがわかって
先に止め打ちが出来る。
まるで自分がゾーンに入ったような感覚になる。
昔のプロ野球選手が絶好調時に
「ボールが止まって見える」と言っていたが、
そんな感覚だ。
そうするとさらに回りがアップする。
出玉も快調で箱を積み上げていた最中に、
誰かに声をかけられた。
「ちょっとやめてもらっていいですか」
そう声をかけてきたのは店長だった。

続く

【この作品はフィクションであり
実在の人物、団体とは関係ありません】

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