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クロニクル 06

小説
たくみ
たくみ

不定期連載小説 クロニクルです

さて思い出した時に続きが出てくる
パチ小説クロニクルの続きです
たくみの専業時代のお話で、
まだまだ序章ではありますが、
昔のパチ屋にはいろんな
アウトサイダーな
人間がいて面白かったので、
書き留めておきたいと思ったのです。

前回までのお話はこちらからどうぞ↓

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何もわかっちゃいなかった

「ちょっとやめてもらっていいですか」
店長はそう言った。
頭の中がパニックになる。
「どういう事だ?」
「何が悪いんだ?」
「このまま出入り禁止なのか?」
一瞬でいろんな事が頭に浮かんでは消えていく。
とりあえず冷静に相手が何を
問題にしているのかを確認することだ。
こちらはゴトとかしてるわけじゃないんだから。
「何か問題でも?特に何もしてないけど?」

「ホールのコンピュータで異常値が
出てますので、やめていただけますか?」

・・・なるほど、そういう事か。
ホールではコンピュータで
玉のIN OUTを管理している。
目的は営業データに使う事と不正防止である。
自分の場合あまりにも回り過ぎたため
ゴト行為を疑われたというわけだ。
とにかくこの場を切り抜けるため
頭をフル回転させる。
しかしながら、
「止め打ちがダメなのかな?」
こちらがこう聞いても、
「とにかくやめていただけますか?」
の一点張りである。
事務所に連れて行くような気配はないので、
出入り禁止にする気はなさそうだ。
とりあえずここは
「わかりました。止め打ちはしませんから」
と言って席を離れた。
(出入り禁止が怖いので)
交換してもよかったが、
なんだか癪に障ったのと、
台を手放すのが惜しかったこと、
少し間をおきたかったのといろいろだ。
そして海プロに相談する。
「あのめちゃくちゃ回る台
やめてくれと言われたんだけど」
そう聞くと、驚いた風だったが、
「ま、回り過ぎると、い、言われるかも・・・」

その言葉を聞いて合点がいった。
そういう事か!
海プロは知っていたんだ!
回り過ぎると注意されることを。
だから海プロは止め打ちも
いい加減にしていたのか。
すべてわかってやっていたことだったなんて!
それを自分は上から目線で
「俺ならもっと稼げるのに」
なんて思ってたなんて恥ずかしい。
店長の言葉以上にショックを受けて席に戻った。
出玉はそのまま置いてある。
別にもう強制的に止められてもかまわない。
そんな投げやりな気持ちだった。
止め打ちせず、打ちっ放しで回す。
それでも30を軽く超える回りだ。
でも金をバラまきながら打ってる気がして
なんともいえない気持ちになる。
その後は声をかけられることもなく
一日打ち切った。
しっかりと勝ったが、もちろん心は晴れない。
順風満帆だったはずのこの生活に
暗雲が立ち込めてきた日だった。

続く

【この作品はフィクションであり、実際の人物および団体とは関係ありません】

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