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クロニクル 07

小説
たくみ
たくみ

月イチ連載小説クロニクルの時間です

たくみの専業時代のお話です。
勤めていた会社がつぶれ、なんの気なしに
打ったパチンコにハマっていくのですが、
仕事どーすんの?彼女どーすんの?と
結構なプレッシャーがかかってくるのです。
まぁ本当のプロはそういうのは
もう突っ切ってるんですけどね。

今までのお話はコチラから↓

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熱視線

店長に止め打ちを注意されて以降、
なんだか、体を縛られて
打っているような不自由さを感じている。
幸い出入り禁止までは言われていないが、
マークされているのは確実だ。
なんとも気が重くなっているのだが、
そんな状態でも就職活動を
積極的に行おうとは思わなかった。

陽子には会うたび
「どう?どこかいいところあった?」
と聞かれるようになったし、
正直うんざりするが、
やはり彼女から見ると就職せずにいるのは
イレギュラーなことであり、
自分のことのように不安なのだろう。
いっそ本当のことを話そうか?
一瞬そう思うのだが、理解されるはず
がないと自分でそれを否定する。
結局自分もパチンコで生計を
立てるということが、どこか間違っている
と自覚しているのかもしれない。

この半年でしばらく暮らせる額の貯金は出来た。
だが、仕事を失ったこの気持ちが
それで埋まっているとは到底思えない。
何をどうすればベストなのか
自分で答えを見つけられない状況なのだ。


この日は週末で陽子と買い物に来ている。
彼女といる時はあまり
いろいろ考えず楽しもうと思う。
女の勘はするどい、
妙なことを考えていると
読まれてしまいそうだしな。

「あ、会社の人たちがいる!」

そう言って陽子が近づいていく。
男女4、5人が買い出しだろうか、
大きな買い物袋を持ってこちらを見ていた。
「え~陽子さんの彼氏ですか~?」
離れていても声が聞こえるので、
照れながらも軽く会釈をしておいた。

「今日はみんな仕事なんだって、買い出しにきてるみたい」
「拓ちゃんのこと、格好良いって言ってたよ、ふふっ」

「そりゃどうも、お世辞でも嬉しいですよ」

彼女の笑顔が消えないようにするには、
何が正解かよく考えないといけないな、
とこの時の自分はそう思っていた。


週が明けていつもの月曜日。

どうもこの頃はアケ方が
ショボくなっている気がする。
一時期がアケすぎだったのか。
ただ自分にはそのほうが好都合。
止め打ちして千円30回を少し超える
くらいがちょうど良い。
手加減せず打てるので妙なストレスは感じない。

お昼くらいだろうか、何か視線を感じて振り返ると、
シマの端に背広を着た若い男が立っている。
視線の先が自分かどうかはわからないが、
仕事終わりならまだしも、日中の背広は目立つ。

新装でもないのに業者の人間が
シマをうろつくことはあまりないだろうし、
もしかして店の関係者が
自分をマークしているのだろうか?

そう思うと少し緊張して止め打ちもやめておく。
ただ若いので偉いさんでもなさそうだけれど。
こちらが見ていると視線を外したので、
やはり自分を見ていたのか。
なんだか嫌な気分になってきた。

続く

【この作品はフィクションであり、実際の人物および団体とは関係ありません】

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