1日1プッシュ
たくみの応援お願いします

にほんブログ村 スロットブログへ
にほんブログ村

クロニクル 09

スポンサーリンク
小説
たくみ
たくみ

専業時代の小説です

月イチ連載小説です。
パチンコ編も佳境にさしかかりました。
いつまでもこのまま勝ち続けれるんじゃないかと
思っていましたが、そう甘くはないようで。
自分と海プロに危機が訪れます。

前回までのお話はこちらから↓

スポンサーリンク

その男『パンチ』

陽子とはあれきり会っていない。
電話をしても繋がらない。
家まで行けばいいじゃないか?と
思われるかもしれないが、それは怖いのだ。
本当に終わりを告げられることを恐れている。
おそらく終わってしまったのだろう
二人の関係だが、
まだ一筋のくもの糸が垂れてくるのを
待っているのかもしれない。
未練がましいことこの上ない。

パチンコのほうはというと、
相も変わらず朝から海プロと
バカ面を下げて毎日開店を待っている。

そうそう陽子との一件で
落ち込んでいた俺は海プロを誘って
飲みに行ったのだが、
彼はどうしようもない下戸で、
介抱したりしてえらい目にあった。
送っていった彼の家が
ボロいアパートだったのが妙に印象に残った次第。

そんなくだらない日常の中で
戦績のほうはというとあまり良くはない。
以前よりもだいぶ釘が渋くなってきた。
店の方針かどうかはわからないが、
以前のようなバカ釘は見なくなった。
それに加えて最近はライバルというか、
朝から開けた台を狙ってくる連中が増えてきた。

代表格がビシッと決めたパンチパーマが特徴の男。
今どき筋モノでもないのにパンチとは恐れ入るが、
顔はなかなかの二枚目で年齢は
俺より10歳ほど上だろうか。
常連の噂ではどこかで飲み屋をやっていたらしい。
コイツとその連れが毎日並ぶようになった。

自分は釘読みのスピードで負けはしないが、
台を見廻る順番で一番台を取られてしまうこともある。
自分より被害を被っているのは海プロだ。
この男の釘読みは丁寧でとにかく時間がかかり過ぎる。
代わりに台を押さえてやろうかとも思うのだが、
それはルール違反だし海プロも嫌がるだろう。

仲間意識は多少あるが、決して仲間ではない。
お互いが食えなくなったとしても
それはすべて自己責任なのだ。
自分にしたって他人の面倒までみる余裕はない。
パチンコ屋というのは突き詰めれば
客同士の金の奪い合いである。
店もボランティアではないのだから
利益がマイナスなんてことはありえない。
自分たちが出すのは他の客へのアピールで、
それを見た他の客がそれ以上に
負けてくれなくてはいけない。

自分だけが勝てばいい、
究極的にはそう思うのだが、
海プロが台にあぶれるのをみて、
なんともやるせない気持ちになるのだった。

かたやパンチのほうはというと、
これが風貌通りの素行の悪さで
我々をげんなりさせてくれる。
態度がデカい上に、海プロには絡むわ、
掛け持ちもおかまいなしのやりたい放題だ。

勝っている人間は店への感謝を忘れず、
負けてくれるお客さんに優しく、
なるべく目立たないように行動するべきなのだが・・・ 
昨日今日勝ち組になった人間には
その道理がわからないらしい。

パンチの活躍!?によりシマの雰囲気はすっかり悪くなり、
段々と客も少なくなっていった。

なんだこりゃ!!全然開けてねぇじゃねーか!!」

(・・・お前のせいだろーが)
店員に噛みつくパンチを見てそう独り言ちる。
ボーダープラス3回転くらい
の釘を我慢して打つくらいなら
働いた方がマシじゃないか?

今の状況が続くなら、いよいよ
再就職を考えないといけないだろうなと
思う自分の目に飛び込んできたのは
活気あふれるスロットのシマだった。

続く

【この作品はフィクションであり、実際の人物および団体とは関係ありません】

お帰りはこちらから
ランキング応援してね
にほんブログ村 スロットブログへ
にほんブログ村

小説
スポンサーリンク
たくみをフォローする
スポンサーリンク
パチスロブログ ハートランド

コメント

タイトルとURLをコピーしました