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クロニクル 04

小説
たくみ
たくみ

たくみの専業時代のおはなしです

会社がつぶれてしまい、
なんとなく打ち始めたパチンコに
ハマってしまうたくみです。

前回はこちら↓

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海プロと呼ぶことにした

「なんだか嬉しそうね」
「ん?そう?」
「仕事がみつからなくて
もっと落ち込んでるかと思った」

今日は陽子を誘って食事に出かけていた。
実は夕方まで打ってきたのだが、
予定があるとヒキも遠慮するのか、
釘の割には勝てていない。
今夜のごはん代くらいにはなるか。

「タバコ臭いよ、拓ちゃん」
「そうか?暇だから量が増えちゃうんだよ」

着替えてきたのだが、
一日中パチンコ屋の中にいるので
タバコの臭いがこびりついてるらしい。
陽子に嫌われるのは御免だから
吸う本数は減らそうかと考える。

「元気そうだから安心した」

「病気じゃないんだから、元気だよ元気」

「でも急に仕事がなくなったら不安でしょ」

ハローワークには失業保険の
手続きに行ったきり顔を出していない。
正直パチンコで勝つことが
面白くて仕方ないので、
仕事のことは頭の隅に追いやってしまっている。
もちろんそんなこと陽子には言えないが。

今日打っていた台はあれから出ただろうか?とか
あの人は今日も箱を積んでいるだろうか?とか
こんな事考えてるのが陽子にばれると怖いな。

次の日もまた普通に
開店待ちの列に並ぶ自分がいる。

この店は毎日パチンコなら釘を
パチスロなら設定をいじってるらしい。
パチスロの事はよくわからないが、
常連の話を聞いているとそうらしい。
でもパチスロって外から
設定はわからないんだろう?

釘で良し悪しがわかる
パチンコの方が簡単だとは思うが、
朝から狙っているのは2、3人しかいない。

雑誌などのボーダーを調べてみても、
この店の回りなら、低く見積もっても
日当3万円以上はあるだろう。

そして現にそれ以上に浮いている。

「パチスロはそれ以上に儲かるんだろうか?」

今日もバカ釘は5台ほどあった。
自分とあの人
(海ばかり打ってるから海プロと呼ぼうか)
はもちろんその台に座る。

釘を開けている台の中には
開店から1時間経っても座られてない台もあり

「勿体ないなぁ」

と思うものの体はひとつなので
どうしようもない。
一番良いと思う釘で勝負するだけだ。
ただ一番回るからといって
一番当たるわけでもないのがパチンコ。
こればっかりは一日打ってみないとわからない。

だが、何日もこの生活を繰り返していると
1日単位で収束しなくても、
1週間も打てばある程度収束するものと
割り切れてくるものなのだ。

それでも1日の終わりには
勝っていたいと思うのが人の性だろうが。

この日は少し下振れしたものの
2万円ほどの勝ちにはなった。
毎日繰り返せば、
部長クラスの給料にはなるだろう。

海プロも今日は下振れで
稼ぎにはなってないようだったが、
そのしょぼくれた風貌をみながら

「あれが部長ねぇ・・・」

と想像するとなんだか可笑しくなって笑ってしまった。



【この作品はフィクションであり
実在の人物、団体とは関係ありません】

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